Fresh Start フレッシュスタート Farm to Table Vol.55
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2023年5月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
楽天ファームが全国各地にある自社農場は、冷凍食品用とサラダ用と分けられています。3月末に、サラダ用野菜を栽培している静岡伊豆農場に異動してきたばかりの井上哲也さんに話を聞きました。
今日はキャベツの収穫
静岡伊豆農場は、年中無休で法人向けのサラダ野菜をたくさん栽培していますので、毎日違う野菜の作業を取り組んでいます。
──キャベツをたくさん採りましたね!
今日は1.2トンを採れたらいいかなっていう感じです。多いときは2トンぐらい収穫する日もあります。
──毎日収穫するわけじゃないんですね
なぜ一回でこんなにたくさん収穫しているかというと、まず伊豆農場は畑がいろんなところに点在しているため収穫に来ると移動時間が取られるので、一回でまとめて収穫しています。また、キャベツの成長速度が結構早いためです。こないだ雨が降って暖かくもなっているので、キャベツの状態が悪化しやすいんですよ。だから状態が悪くなってないうちに収穫して、5〜6℃の保冷庫で保管して出荷しています。
──収穫する時に手早く外葉を剥いでましたね、あれはなんでですか?
すぐ出荷するのであれば、外葉をちょっと残して鮮度を保つこともあります。ただ、今回は保管して出荷する形なので、状態が悪い葉っぱを残しておくと、そこを元に病気が発生しちゃったりするんですよね。だから外葉を剥いだりして、できるだけ葉っぱが綺麗な状態で保管します。
違う土地でさらに重い責任
井上さんは今年の4月に、広島神石農場の現場リーダーから、伊豆農場のサラダ野菜栽培責任者になりました。
──冷凍野菜を主に栽培している神石農場から、いきなりサラダ野菜を栽培する伊豆農場の責任者になり、不安はありますか?
神石も最初サラダを一時期やってから冷食(※社内の冷凍食品用野菜の略称)にシフトしたので、一応サラダの栽培はやったことあります。ただ、環境は変わっているので、神石でやってきたことがこっちでちゃんと生かせるのかって言われたら、必ずしもそうではないと思っています。伊豆は暖かいですね、神石に比べるとやっぱり。あと、神石は農地がまとまっていたんですけど、伊豆は結構バラバラなので、こっちでは移動も含めて作業予定を組まないといけない。そこはまだ手探りの状態ですね。
──より良い環境に変えようとする経験はたくさんあると思いますが
液肥を探してみてこれ撒いたらどうだろうかって撒いてみたら、去年の秋作、神石の実績がすごくよかったので、こういう成功した例もありますけど…。自分から提案して、実際やってみたことでいうと、10個あったら7個くらいは失敗しているんですよね(笑)。でも農作業はやってみないと分からないことが多いので、トライ&エラーの繰り返しです。
今年こそ、今まで夏場にあんまりできていなかったキャベツとレタスをちゃんと出荷できるようにしたいです。これのために、種じゃなくて苗から植えてみたり、株間を広げてみたりとか、改善をしていきたいです。あとはやっぱり、綺麗な野菜を届けたいです!
キャベツの収穫は今日で一段落になりましたが、販路拡大し続けている中、井上さんたちの忙しい日々はこれから始まるそうです。
伊豆農場収穫予定
4月 大根、サニーレタス、グリーンリーフ、キャベツ、ニンジン
5月 ビーツ、大根、サニーレタス、グリーンリーフ、キャベツ
契約農家「ミキファーム」宮崎県児湯郡
宮崎県児湯郡
ミキファーム
楽天ファーム初登場!南国宮崎からの生ライチ
楊貴妃が愛した、繊細な果実
ライチは「美の果実」と呼ばれ、世界三大美女のひとりに数えられている楊貴妃が愛したことで有名です。唐代の漢詩人白居易がライチについて書き下ろした『荔枝図序(ライチズジョ)』にて、「もし本枝を離れれば、一日にして色変(へん)じ、二日にして香変じ、三日にして味変ず。四日、五日の外は色・香・味尽(ことごと)く去る」と述べているとおり、生のライチは傷みやすく、あまり日持ちしません。
その上に旬の収穫時期が7月前後の一ヶ月程度のみで短く、国内の生産農家も少ないため、生ライチの流通量が限られています。海外からの輸入冷凍品や酒として多く出回っていますが、「生ライチは輸入冷凍ライチに比べると、果実の水分量・甘さ・香りの全てにおいて別物と言えるほどの違いがあります」と、ミキファームの農場長村山さんは確信しています。
手探り続け、今はゴルフボール大になるものも
宮崎県児湯郡にあるミキファームは、まさに冷凍で販売しない「生のライチ」を約20年前から栽培し始めました。国内でのライチ栽培事例はまだ多いとは言えず、手探りでの栽培が続いたと言います。
現在は酸味が少なく、大粒に育つのが特徴の「ジャカパット」という品種を栽培しています。大きいものになると一粒でなんと40g以上!ゴルフボールを超える程の大きさになります。香りは冷凍品とは比べ物にならない程強く、味も深みがあり、一度食べると夢中になってしまうほどです。ミキファームが経営しているライチ摘み取り園に来られるお客さんの中には、1シーズンで何回も来られる方がいることも納得。
贈答用も家庭用も一級品
一番大粒のものを最初に贈答用として揃え、その後に比較的に小さいものを家庭用として採る順番なんですが、実の大きさは違えど、傷やシミのついたものは最初の選別から外されますので、風味が最上級の生ライチを厳選してお届けします。
国産生ライチ
収穫・出荷時期:7月上旬〜7月下旬
STAFF's PICKS「生活に鮮やかなスパイスを」
「ターメリックとは何ぞや?」と、馴染みがないと思う人は多いかもしれません。実はカレーやライスの色付けでよく用いられるスパイスです。
自然に由来する鮮烈な黄金色に反して、うっすらとした土の香りに微かな苦み。
加熱すると色が引き出される上に独特な匂いが弱まるので、炒め物や、ブームのスパイスカレーにぴったり。
飲み物に入れるのもおすすめです。温めた牛乳とターメリックをカップに注いだ瞬間、異国情緒あふれる見た目のドリンクが簡単にできあがり、それはまるで黄色のチューリップが目の前に咲くのを見たようで、喜びを感じました。
次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!
★最新号はリーフレットとして、商品をご購入の方に同梱させていただいております。商品は以下のボタンよりご覧ください。
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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