美味しい出会いに繋ぐ人 Farm to Table Vol.56

美味しい出会いに繋ぐ人 Farm to Table Vol.56
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公開日:2023.06.02

楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2023年6月1日号の一部をご紹介します。

目次

畑だより

楽天農業

楽天農業は自社野菜の栽培加工だけでなく、全国各地の有機や自然栽培されている農産物を取り扱い、楽天市場で販売する「こだわり農家直送」事業を、チームメンバー4名で運営しています※。
自社が野菜生産している中、社外のものを売るという部署、一体どのようなビジョンで取り組んでいるのか聞いてみました。
※楽天グループ本社にもチームメンバー3名在籍

伝えること、繋げること

──「こだわり農家直送」の理念を教えてください。
石堀:「美味しい出会いを通じて、人と人を繋げる」きっかけを作られたらと思います。
農家さんと関わる中で、一つの作物を作っている人の顔や思いを強く感じました。買っていただくお客様にも生産者の人柄、思いや背景、土地などを伝えていき、農家さんとお客さんを繋げる役割と考えています。

──農家さんが直接出品できる産直サイトが多い現状、生産と販売を分けて行う理由はなぜですか?
石堀:農家さんは栽培のプロなので、販売は情報発信が強みの楽天に任せていただく代わりに、生産栽培に集中できるような環境を作り上げたいですね。
額見:ネット販売の時代だけど、ショップや商品ページ作成が苦手な農家さんも多くいらっしゃいます。
石掘:そのために、現地訪問はできるだけ行くようにしています。農家さん自身や作物のことはもちろん、栽培環境も含めて、情報を正しく伝えることが大事なので。遠い場所であってもできるだけ直接会いに行って、話を聞いてから販売計画を練ります。シーズン終了後も、また実際お会いして、来期の計画も含めて、お客さんの反応やもっと売りやすい規格などのフィードバックをしっかり膝を突き合わせて話すことを大切にしています。

楽天農業

「自分の想い」を無くすこと 

──仕事上の「こだわり」は何ですか?
額見:こだわり……一番こだわっていらっしゃるのは農家さんなので、私はただそのこだわっている部分や想いを伝えようとしているだけです。

──清水さんがこの事業に関わりたいと思ったきっかけは額見さんが執筆した記事なので、その言葉と伝えようとする思いは伝わったと思います。※額見さんは農むすびで農家さんのインタビュー記事を多数執筆

額見:記事にあるのは農家さんの言葉で、私の言葉じゃないですから。自分の思いは何も入っていないというか、入れないほうがいいと思っています。農家さんと実際にお会いしてお話できるのは、お客さんじゃなくて私たちなので、農家さんのこだわりをきちんと言葉や画像を通してお伝えできるようにしているだけなのです。

菊池:農家さんあっての事業なので、「農家さんへのリスペクトを忘れないこと」ですね。たとえ商品が売れたとしても、私たちが偉いわけでもなんでもないんです。農家さんに対する尊敬の念は忘れてはならないのと、信頼関係を維持して行くこと、いつも心がけています。

──現地訪問で印象に残ったエピソード何かありますか?
清水:初めて担当させてもらった徳島の有機いちご農家さんから、太陽熱消毒をやったり納豆菌を使ったりいろいろ工夫しながら、有機いちごは難しいと言われている中でもやっていこうという強い思いを伺いました。どの農家さんでもそうなんですけど、バックグラウンドやこだわりが聞いてる時に、すごくイキイキと話してくださるんです。だからもっといろんな方に届けられるように頑張りたいなって感じました。

菊池:去年11月に宮崎の柑橘農家さんに訪問した時、農地見学させてもらった後、袋詰め作業しているスタッフさんが「これすんごく美味しいんで、もう他のみかん食べられなくなりますからね」と言いながらみかんを一袋くれたんです。私は愛媛出身で今も愛媛に住んでいるので「愛媛のみかんはすごいんだぞ」という誇りを持っているのですが、宮崎のみかんもびっくりするほどおいしかったので、「どこのが一番というよりも、どこのもすごい」と思い至りましたね。

値段ではなく、価値をもっと伝えたい

──これからの目標を教えてください。
石堀:「値段だけじゃない」ところを、もっと伝えていきたいですよね。

額見:価格競争が激しい「楽天市場」で売るにあたって、農家さんに「価格下げませんか?」と交渉しないといけないことが多いんですけど、いつも申し訳なく感じます。高く感じるかもしれない価格でもきちんと理由があって、それを分かってもらうこと…分かってもらえなくても、まずちゃんと知ってもらうことは、これからもっとしないといけないなと思います。信念を持っていいものを作ってもらっているから、こっちも役割として、ちゃんとした価格できちんと売りたいです。

農家さんが作った物の価値を信じ、揺るぎない軸を持つチームはこれから、どんな農家さんや美味しいものと出会わせてくれるのか、ものすごくワクワクします。

契約農家「大橋さくらんぼ園」北海道芦別市

契約農家「大橋さくらんぼ園」北海道芦別市

北海道芦別市
大橋さくらんぼ園

降るほどに美しい満天の星が望めることから「星の降る里」と呼ばれる北海道芦別市。
そんな芦別市に位置する大橋さくらんぼ園では60種類以上1,300本のさくらんぼを栽培しています。その規模はなんと日本最大級!
「北海道でさくらんぼ?」と不思議に思うかもしれません。さくらんぼの産地といえば山形県のイメージが強いさくらんぼですが、北海道も負けていない!弾ける美味しさに思わず「こんなのはじめて」が飛び出すかも?

契約農家「大橋さくらんぼ園」北海道芦別市

木が健康でなければ!

「健やかな樹が美味しい果実を実らせる」
そう考える大橋さくらんぼ園では、「化学肥料を使わない土づくり」を40年以上続けてきました。有機肥料や堆肥による「活きた土づくり」によって生まれるさくらんぼは、安全安心なのはもちろん、風味豊かな味わいに仕上がります。

契約農家「大橋さくらんぼ園」北海道芦別市

園主と愉快な仲間たち!?

園主の大橋正数さん中心に、大橋さくらんぼ園では笑顔が絶えません。
和気あいあいとした雰囲気の中で助け合い、時にはさくらんぼに対する熱意ゆえの意見の衝突も…。それも全て、美味しいさくらんぼのため、お客様の笑顔のため。さくらんぼ愛たっぷりの熱意とチームワークが「本物の味」の秘密です。
大橋さくらんぼ園では、その取り組みが評価され、2006年3月『第7回全国果樹技術・経営コンクール』で、北海道としては初めての『農林水産大臣賞』という最高賞を受賞しました。

北海道のさくらんぼ、旬は7月

本州産のさくらんぼが6月に旬を迎えるのに対し、北海道産のさくらんぼの旬は7月。本州産と比べゆっくり美味しい時期を迎えるさくらんぼは、御中元や初夏の贈り物にもぴったりです。大切なあの人に旬の味わいを届けませんか。

STAFF's PICKS「アーモンドを噛みしめて」

「アーモンドなんて、大体同じでしょ。」
というふうに思っていたので、スーパーやコンビニに行き、いろんなメーカーの素焼きアーモンドを手に取って食べ比べをしてみました。
すると「アーモンドって、こんなにも違うのだ」と、当たり前のようで当たり前じゃない結論に。
無添加な食品こそ、素材の質や加工方法などが食味に大きく影響することを実感しました。隠し味を思う存分味わうのに、物事を決めつけずに噛みしめることが大切だなと思う今頃。

STAFF's PICKS「アーモンドを噛みしめて」

次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!


★最新号はリーフレットとして、商品をご購入の方に同梱させていただいております。商品は以下のボタンよりご覧ください。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :農家さん

ライター情報

  • Noumusubi
  • Farm to Table編集部

    楽天農業株式会社で発行を担当する「Farm to Table」の制作チーム。楽天ファームの自社農場より、日々の畑仕事や農場メンバーの熱い想いをダイレクトにお伝えしている。月2回発行のフライヤーは商品と一緒にお客様へ直接お届け。最新号はご自宅に届くオーガニック野菜とお楽しみください!

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