香港生まれの私が農業と農村をもっと知るために Farm to Table Vol.31
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2022年3月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
みなさん初めまして、楽天ファーム静岡出荷場の楊 永欣(よう うぃんやん)です。今まで畑だよりを執筆してくれた川合さんからバトンを受けて、今号からいろんな内容をお届けしたいと思います。
寒い冬がやっと、少しずつ終わりに迎えていく感じがしませんか?3月5日は今年の啓蟄(けいちつ)になります。ずっと土の中にこもっている生き物たちが、目覚めて動き始める頃と言われています。地域にもよりますけど、愛媛・広島・静岡にある自社農場のような中間地では、みんなよく知っているほうれん草や玉ねぎなどの野菜も、その多くが2、3月頃に種を蒔く時間になります。
そう考えると、4月の桜咲く季節に新学期や新年度がありますので、「新スタート」という印象が強いけど、本当の始まりは3月かもしれないですね。香港に生まれ育った私が、農業と農村をもっと知るために一人で日本に来たのも、4年前の3月でした。農業の「の」も知らなかった私が、農業の現場に関わるようになった起点が、まさしく3月でした。
農業は、毎年春夏秋冬が一巡するサイクルと思われますけど、変わらない作法もあれば、変わるものもたくさんあります。楽天ファームも最初の頃、サラダと野菜セットしかなかったけど、次々と冷凍野菜のラインナップが充実しはじめました。全国各地から美味しくて珍しい果物と野菜を作ってくれている契約農家さんも、ありがたいことに続々と増え続けています。
有機農業は、今頃動き始める土の中に生き物を含め、自然から力を頂いて作物を作っているように、楽天ファームも同じく、多くの仲間に支えられて初めて多くの美味しさをみんなにお届けすることができました。この思いを胸に、Farm to Table は、作り手の思いも一緒にあなたの食卓に運びたい!と考えて、コンテンツを一新することを決めました。今年もきっと、新しいことがたくさん訪れるのでしょう。
契約農家「農園KAMOS」茨城県笠間市
私たちは、自分たちの仕事を「微生物のお世話係」と呼んでいます。
自然の法則にしたがって、畑の土の中にいるたくさんの微生物が元気に活動できる環境を整えています。微生物が喜ぶえさや空気を与えて健康な土を作ります。そうすると微生物がおいしい野菜を育ててくれるのです!
農薬は微生物が死んでしまうので使いません。使わなくても虫食いもなく、みなさんに喜んでもらえる健康でおいしい野菜が育っています。
私たちは、そうやって農業を通じて理解した自然の仕組みを、社会全体にあてはめて行動したいと考えています。人の心も経済ももっと循環する社会を目指して、毎日微生物のお世話をしています。
☆菊芋の旬が3月頃までと言われていますので、ぜひ一番美味しい時期に、微生物の恵みをたっぷり受けた菊芋をお試しください!
今後は、どんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのかを、初春の息吹を感じながらお楽しみに!
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- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。