冷凍じゃがいもで簡単オーガニック離乳食レシピ!管理栄養士が教える調理のコツと栄養&保存方法
有機栽培された冷凍野菜は、便利で赤ちゃんも食べやすく、離乳食にぴったり。今回は楽天ファームの100%オーガニック冷凍じゃがいもを使って、初・中・後・完了期におすすめのレシピ4種を管理栄養士がご紹介します。
冷凍じゃがいもを離乳食にするコツと栄養素
じゃがいもは離乳食【初期(生後5~6カ月頃)】から食べられます。自然なとろみがあり飲み込みやすく、クセがないため赤ちゃんが食べやすい食材です。離乳食の初めての食材としてもおすすめできます。
通常じゃがいもは皮を剥いたりゆでたりとひと手間かかりますが、冷凍じゃがいもを使うと調理が簡単です。とくに離乳食の時期は少量しか使わないため、使いたい分だけ使える冷凍じゃがいもが重宝します。
【初期】から【中期(生後7~8カ月頃)】はじゃがいもをつぶし、赤ちゃんが飲み込みやすいようにしてください。【後期(生後9~11カ月頃)】から【完了期(生後12~18カ月頃)】は、カミカミできるように形を残してあげます。
栄養素としてじゃがいもは食物繊維、ビタミンCなどが豊富です。アレンジも効き、さまざまなメニューに使えるため、たくさん活用しましょう。
今回使うのは「100%国産オーガニック冷凍じゃがいも」です。農薬、化学肥料は原則不使用で栽培された、希少なオーガニック野菜になります。
「冷凍のじゃがいもって、おいしくないのでは?」とイメージがあるかもしれません。実は管理栄養士である私も、食べる前は半信半疑でした。じゃがいもは家庭の冷蔵庫で冷凍すると、グニャっとしてなんだか臭みも出てしまい、残念になってしまいますよね。
でもこの商品は、実際に食べてみてびっくり!まるで普通のゆでたじゃがいもを食べているような、ホクホクとした食感で、甘みも感じられ、そのまま食べてもとってもおいしいのです。じゃがいも大好きな1歳の子どもに、後ほど紹介する「コロコロ青のりポテト」を食べさせたところ、パクパクと進んで食べてくれました。
下ゆで済みなので手間がかかず、ストックしておけるため、じゃがいも好きな子どもにいつでも手軽に食べさせられそうです。
それではこちらの冷凍じゃがいもを使って、離乳食【初期】から【完了期】まで4つのレシピをご紹介します。
初期(5~6カ月頃):じゃがいもペーストのレシピ
離乳食【初期】は、じゃがいもをなめらかなペースト状にします。湯冷ましを加えて、ゴックンしやすい硬さにしましょう。
<材料(1人分)>
冷凍じゃがいも・・・15g
湯冷まし・・・小さじ1~2
<作り方>
① 耐熱容器に冷凍じゃがいも、水を小さじ1(分量外)入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で30秒加熱する。加熱が足りなければ5秒ずつ様子を見ながら追加して加熱する。
②すり鉢とすりこぎを使ってなめらかにすりつぶし、湯冷ましを少しずつ加えてポタージュ状にのばす。
<ポイント>
はじめはポタージュ状にのばし、慣れてきたら少しずつ水分を減らしていきましょう。
中期(7~8カ月頃):じゃがいもとトマトのそぼろ煮のレシピ
離乳食【中期】は、じゃがいもの潰し方を粗くして、モグモグできる硬さにします。
じゃがいもは自然なとろみがあって飲み込みやすいため、パサつきやすい鶏ささみや白身魚などとあわせても、赤ちゃんが食べやすくなります。
<材料(4食分)>
冷凍じゃがいも・・・60g
鶏ささみ・・・1本
トマト・・・30g(種と皮を除いた状態で15~20g)
湯冷まし(またはだし汁)・・・小さじ1/2~1
<作り方>
① 鶏ささみは筋を取り、3~4等分に切る。鍋に鶏ささみと鶏ささみがかぶるくらいの水(分量外)を入れ、中火にかける。沸騰したらアクを取りのぞき、弱火にして5分ゆでる。鶏ささみをほぐしてすり鉢とすりこぎでよくすりつぶし、ゆで汁を大さじ1~2ほど加えてさらになめらかにする。
② トマトは皮と種を取り除き、極小のみじん切りにする。
③ 耐熱容器に②、冷凍じゃがいも、水(分量外)を大さじ1入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で1分20秒加熱する。加熱が足りなければ10秒ずつ様子を見ながら追加して加熱する。
④ じゃがいもを粗くつぶし、①とあわせ、硬いようであれば湯冷まし(またはだし汁)を加える。
<ポイント>
余った分は冷凍保存ができます。鶏ささみは生を茹でてもよいですが、鶏ささみフレーク缶(水煮・食塩不使用)を使うと茹でる手間が省けて便利です。
後期(9~11カ月頃):じゃがいもとツナのポテトサラダ風のレシピ
離乳食【後期】は赤ちゃんがカミカミできる硬さにします。
国産オーガニック冷凍じゃがいもは1cmの大きさですが、【後期】は5㎜角くらいに小さくしましょう。加熱後に小さく切ってもよいですが、粗つぶしにすると手間がかからないのでおすすめです。
この時期のポテトサラダはマヨネーズではなく、ヨーグルトを使って作ります。
<材料(1人分)>
冷凍じゃがいも・・・15g
ツナ(水煮・食塩不使用)・・・10g
冷凍ブロッコリー・・・1房
コーン(缶詰または冷凍)・・・小さじ1
無糖ヨーグルト・・・小さじ1
<作り方>
① 耐熱容器に冷凍じゃがいも、冷凍ブロッコリー、水を小さじ2(分量外)入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で40秒加熱する。ツナとブロッコリーを加え、さらに20~30秒加熱する。
② ブロッコリー、コーンは食べやすい大きさに刻む。じゃがいもをフォークなどでつぶし、無糖ヨーグルトを加えて混ぜる。
<ポイント>
冷凍コーンを使う場合は、じゃがいも、ブロッコリーと一緒に加熱してください。加熱時間は様子を見ながら10~20秒追加しましょう。
完了期(12~18カ月頃):コロコロ青のりポテトのレシピ
【完了期】は手づかみ食べしやすいものや、噛む練習ができるものメニューを取り入れましょう。
楽天ファームの冷凍じゃがいもは1cm角であるため、離乳食完了期にぴったりな大きさです。スープ、煮物、サラダなどにもよいですが、フライパンで焼くのもおすすめです。
<材料(1人分)>
冷凍じゃがいも・・・30g
片栗粉・・・小さじ1/2
サラダ油・・・小さじ1/2
青のり・・・少々
<作り方>
① 凍ったままの冷凍じゃが芋に片栗粉をまぶす。
② フライパンにサラダ油を入れて弱火の中火で熱し、①を入れ、転がしながら全体に焼き色がつくまで5分ほど焼く。
③ 火を止め、青のりを全体にまぶす。
<ポイント>
冷凍保存には向かないレシピなので、食べる分だけ作るようにしましょう。多めに作って大人の分だけ塩をふれば、一緒に食べられるおつまみになります。
保存方法や賞味期限、注意事項
冷凍する場合は、1~2週間ほど保存が可能です。製氷皿などに入れる場合は、凍ったら冷凍用保存袋に移して保存しましょう。または1食分ずつラップに包んで凍らせてもOKです。食べる際は電子レンジか小鍋を使い、十分に再加熱をしましょう。
赤ちゃんは雑菌に対する抵抗力が弱いため、清潔な調理器具を使い、なるべく素手で触れないようにするなど、衛生的な調理を心がけましょう。
<ご注意>
今回の記事やレシピでお伝えした食べ物の大きさや月齢はあくまで目安ですので、赤ちゃんの食べ具合によって調整してください。
またこちらで紹介したレシピはアレルギーでない場合を対象に紹介しています。使用する食材については、アレルギーがないかを確認したうえであげるようにしましょう。
以上、いかがでしたか?
冷凍じゃがいもを上手に活用すれば、毎日の離乳食づくりがとっても楽になります。大人も子どもも大満足のおいしいオーガニック野菜、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!
次回は「冷凍こまつな」を使った離乳食レシピをご紹介します。お楽しみに!
◎今回使用した冷凍じゃがいもは楽天市場で購入できます。
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。